
社会福祉学が日常生活で活かされるのは、どの様なシーンですか?
広い意味では、私たちはすべて社会福祉の対象となっています。その意味では、日常生活のすべての場面で社会福祉学が活かされているということになります。狭い意味では、日常生活をしていく上で困った状態、自分の力では解決できないような状況に遭遇したときに、法律や制度、相談機関など社会資源を知識として知っていることで行動することができます。また、人(友人や家族など)との関わり方、人を理解する方法などの原理・原則を学んでいることによって、人間関係・信頼関係を構築する上で役立ちます。
専門科目について教えてください。どのような勉強をするのですか?
「養護原理」を担当しています。養護原理は、保育士の資格取得には必修科目として位置づけられています。現在、わが国には何らかの事情があり親元で生活できない子ども達が6万1000人ほどいます。そのような子ども達に関わり、自己実現できるような専門的な援助(養護)をするための理論を学びます。時には子ども達の生活をビデオ視聴や子ども達の作文をとおして、子どもの生活やこころの理解を深めています。
専門科目を教授する中で心がけていることはありますか?
一般社会では問題行動・非行と捉えられていることでも、それは子ども達からのメッセージであり、SOSであります。子ども達の行動を表面的に捉えるのではなく、そのような行動をとらざる得なかった気持ち・状況(その行動の裏側・背景)を探るという視点が持てるように心がけています。
在学生に伝えたいことを教えてください
いろいろな人と関わってみてください。そして、コミュニケーションを取ってみてください。
これから社会福祉学を勉強する学生に伝えたいことを教えてください
今、自分が生活している地域に、社会に、少し関心を持ってみてください。